最初にお断りしておきますが、私は法律の専門家ではなく、某メーカーのヘボ社員です。周囲のあまりの惨状を見かねてこのページを開設し、経験者とも相談して、自分の知っている限りの事を書きましたが、間違っているところも沢山あると思います。一応参考にして頂き、詳しくは各自でお調べください。このページの内容や関連して生じたあらゆることがらについて、私は一切の責任を負えませんので、その点よろしくお願いします。声を大にして言います。正社員の方!今はどんなに辛くても、ゼッタイに辞めてはダメです。どんなに惨めでも、辛くても(あまり惨めで辛い目にあわされたら、労基署に相談できます)今の会社にしがみついて下さい。再就職先なんてありません。非正規雇用でさえ無いのに、正規雇用がある筈ありません。この状態は、最悪3年続きます。
あなた→「どうしても解雇すると仰るのであれば、私も納得が行きませんので、御世話になっている先生に相談してみようと思います」
は基本パターンです。色々応用して下さい。
仕事で大きなミスがあっても、それが仕事を原因として発症した病気が原因であれば、責任はあなたにありません。
やる気が出ない、うっかりミスをする、夜眠れず疲れやすい、食欲が出ない、不安になる、消えてなくなりたい、等の憂鬱な気持ちが生じ、仕事が捗らないときは、就業環境の悪化を原因とした「うつ病」である可能性があります。「うつ」は「心の風邪」ともいわれるほど、よく起こる病気です。
専門医を受診して、症状と会社の過酷な環境を説明し、一週間程自宅療養をしたいと申し出て「うつ」の診断書を書いてもらいましょう。
上司の暴言、中傷のメール、職場の環境、人間関係、残業時間、感じた気持ち等を、記録として残しておくと、(もちろん会話は録音)「業務上の疾病」と判断されて労災が認められる可能性が高くなり、病気を原因に解雇できなくなります。
失業保険の給付制限のないもの(番号が1〜3のもの) | |
---|---|
1シリーズ:会社都合の解雇 | |
1A | 解雇(1B,5E以外) いわゆる「会社都合」 |
1B | 止む無い解雇 いわゆる「会社都合」 |
2シリーズ:当初より予定の期間が来て退職 | |
2B | 契約期間満了や定年退職 |
3シリーズ:正当な理由の自己都合退職 | |
3A | 事業主からの働きかけによる正当な理由のある自己都合退職 希望退職に応募した場合等 退職願を書かされた場合は事由として「希望退職に応募したため:離職票番号3A」と書く |
3B | 事業所移転等に伴う正当理由のある自己都合退職 会社が移転して通えなくなった場合等 退職願いを書かされた場合は「会社移転のため通勤で不可となったため:離職票番号3B」と書く |
3C | 3A,3B以外の正当な理由の在る自己都合退職 |
失業保険に給付制限のあるもの(番号が4〜5のもの) | |
4シリーズ:正当な理由によらない自己都合退職 「一身上の都合による」退職はこれになる! | |
4D | 正当な理由のない自己都合退職 普通に「一身上の理由により」と退職願を書くとこれにされてしまう。 失業給付の受給制限がある!だから退職願いを書いてはだめ。 |
5シリーズ:懲戒解雇 | |
5E | 被保険者の責めに帰すべき重大な理由による解雇 犯罪を犯したり、2週間に渡って無断欠勤した等の場合等。通常ありえない。 |
配転を正当な理由なく拒否した場合は懲戒解雇とする就業規則を 決めている会社が多い(業務命令不履行)です。ですから、やむを得ぬ理由を言います。 それでも、無理やり配転されたら、一旦は、おとなしく配転されておきます。その上で、専門家に相談して配転の不当性を争います。
この会話は必ず録音しておきます。あなたが同意していないのに、会社が勝手に同意したことににて、出向/転籍させてしまうことがあります。どうしても録音できなかった場合は、出向/転籍できない旨を内容証明郵便で会社に送ります。
出向と転籍には本人の同意が必要(民法625条)ですが、一応止むを得ない理由を考えておきます。(会社分割制度による転籍では本人の同意が不要となったため) それでも、無理やり転籍/出向されたら、おとなしく言うことを聞いて一旦は出向/転籍しておきます。その上で、専門家に相談して転籍/出向の不当性を争います。
できるだけいじめがエスカレートした方が違法性を問い易いので、素直にいじめられておいて、記録だけはしっかり取っておきます。そうすれば、いじめも結構耐えられるものです。そして、いじめが最高にエスカレートした時を見計らって、その記録を持って専門家に相談します。くれぐれも記録(録音していること)を悟られないようにしましょう。
悪質な会社の中には二重帳簿を作っていたり、トンネル会社を使って利益を逃がすなどの操作をしている場合があり、事実通りの財務諸表の提出ができない場合があります。よく調べると、かなりのお金が社内に留保されていて、整理解雇しなくても会社が存続できる場合も多いのです。要件2.【解雇回避努力義務の履行】
上司→「それは秘密だから調べられないよ」
あなた→「私が調べた範囲では、専門家であれば、色々な方法を使って調べることが出来るそうです」
や、
あなた→「脅すような話し方は止めて、冷静に話しましょう」
や
あなた→「私は会社と良い関係を保ち、これからも長く働き続けたいと考えています」
は基本パターンです。色々応用して下さい。もちろん、会話は録音しておき「そんなことをしたら、ただではすまないぞ、と恫喝された」とメモしておきます。対応は穏便に行いつつも、証拠は確実に取り、恫喝等の相手の落ち度はしっかりと記録しておきます。
整理解雇が本当に正当なものなら、ちゃんと書面が出てくるでしょう。専門家に見てもらい「これは仕方無いですよ」と言うことであれば、解雇されるよりほかに仕方ありません。しかしこのとき、「退職願」を書いてはいけません。自己都合退職となって、失業給付に給付制限が発生します。あくまでも「会社都合の解雇」にしてもらいます。どうしても「整理解雇する」と会社が言うなら、専門家に相談します。専門家を通じて会社に必要な書面を提出するようお願いします。ここまでくると、あなた個人からお願いしても、会社は無視する場合が多いです。
しかし、多くの場合、まっとうな書面は提出されず、あなたの整理解雇はうやむやになる可能性が高いです。
項目 | 対応 |
---|---|
録音 | ヤバイと感じた日から終日の会話を録音、日付毎に全部保存 |
希望退職 | 有利な再就職先が既に決定している場合以外は応募しない |
退職勧奨 | はっきり退職の意思は無いと伝える |
退職願 | 決して書かない |
整理解雇 | 四要件の成立根拠を書面で提出してもらい専門家に相談 |
専門家 | 先ず、労働基準監督署(無料)、次に弁護士(有料)、個人加入組合(組合費やイベントへの動員あり)は人によって好き嫌いがあるので相談は問題ないが、加入は良く見極めてから |
書面が出ない | 専門家に提出要求の文書を出してもらう |
退職強要 | 証拠(録音・写真・文書)を集めて専門家に相談 |
うつ症状 | 専門医の診察を受け「うつ」の診断書をもらう |
配転転勤 | やむを得ぬ理由を用意して断る |
出勤転籍 | 断る(場合によってはやむを得ぬ理由が必要) |
懲戒解雇 | 懲戒の根拠を書面で提出してもらい専門家に相談 |
解雇 | 会社都合(離職区分1A)を指定。異なれば職安で異議申し立て |